自動車整備士という職業

自動車整備士という職業

なんだかんだで便利な移動手

車が好きな人はたくさんいるだろう、それこそメーカーが発表する新型モデルをいち早く仕入れるように情報収集に勤しんでいる人もいると思う。端的にいうと、筆者は車が苦手である。単純に車によってしまうからだ、良い大人になってもこれだけはどうしても治らず、また治したくても治らないため、毎回長距離での車移動をする際には必ず酔い止めを携帯しなければならない。運転すればそんなことはないと言われるが、自分が運転しなけば元も子もないだろうと内心思ったりもする。勘違いしてもらわないで欲しいのが、『苦手意識』を持っているだけで、車そのものに対して『嫌悪感をむき出しにしている』というわけではない。実際移動手段としては自転車や電車といったものよりも非常に便利だ、それはもちろんタクシーもだ。ただ後者の場合だと移動のたびに料金が発生してしまうため、毎回という頻度で利用できる手段ではない、自家用車という点では何をするにしても本当に便利だ。特に大荷物の時の移動において、車に勝るものはないだろう。

そんな車だが、その原点を類っていけば馬へと遡っていく。乗馬、騎馬、馬車というふうに人の歴史において常に高速で移動することが出来る乗り物は重宝された。そうした人の歴史で、産業革命を発端にして登場し、欧州から世界へ発信されていった車産業は一躍世界的な地位を獲得する。元は欧州から生まれたものだったが、世界的なシェアを考えると日本もそうだが、アメリカはまさに車超大国だ。技術革新も常に進歩している業界としての側面でも、就職先として候補にあげている人も多い。ただ一部では労働の忙しさにブラック的な側面が強いことも有名だが、産業とそれに比例するように巨大市場を形成している車だからこそ、忙しさはついて回る。

そんな車も元を正せば消耗品の一つだ、使い続けていけばいつまでも利用できる半永久機関ではない。いずれは組み込まれている精密部品を始めとしたパーツは擦り切れ、必ずメンテナンスを行わなければならない。車を元の状態、とまではさすがに難しいが、再度走れるように整備を行う『自動車整備士』という仕事をしている人達の頑張り合ってこその技術力は大したものだ。それもそのはず、自動車整備士の仕事は最難関の国家資格として認定されている、取得するだけでも極めて難しいものだ。その点を考慮すると、自動車整備士というのが実はすごいのだと実感できるだろう。このサイトでは、そんな自動車整備士について、色々と考察を加えながら話をしていく。

整備士としての仕事

ではまず自動車整備士とはどんな仕事をしているか、大体想像もつくだろうが改めて説明しよう。

仕事内容について

整備士としての仕事は一重に自動車メンテンスをすることだと言ってしまえば元も子もないため、具体的に説明する必要がある。内容としては大まかに分けて、『点検整備』・『緊急整備』・『分解整備』の3つのカテゴリーに分けることが出来る。

・点検整備について
まず最初に点検整備についてだが、これは今後自動車に起こるかもしれない事故を未然に防ぐために行うものだ。先程も話したとおり、自動車は全体的に見ても消耗品の塊だ、内部の精密部品についても擦り切れてしまう、バッテリーやオイルなども消耗していくため、それによって起こりうるトラブルを防ぐための整備となっている。壊れてはいないものの、整備するとなったらかなりの検査項目が用意されているため、仕事としては確認しなければならない部分が多い。
・緊急整備について
次に緊急整備についてだが、これは突如発生した自動車トラブル、もしくは自動車事故によって車体が何かしらの破損を伴った場合に行う整備と修理をする時などが当てはまる。壊れた箇所にもよるが、主にエンジンや電気系統を点検し、さらに事故が発生した問題箇所を確認して整備、もしくは修理をしていく。部品などが故障して使用不可となっている状態なら交換、または分解なども行って車が安全に運転できるように修理をしていく。ただこの整備も場所によって道具や状況に応じてできない場合もあるため、必要に応じて整備工場への搬送も行う場合もある。
・分解整備について
最後に紹介する分解整備だが、こちらは別名『オーバーホール』とも呼ばれているものだ。具体的な仕事内容として、エンジンなどの重要な部品などを分解していき、その中で故障した部分があれば修理していく仕事になっている。この仕事は先に紹介した整備よりもはるかに高度な技術と専門施設での作業が必要となるため、修理を行う場合には国が認可した認証工場や指定工場などで行わなければならない。

直せばいいというわけではない

紹介した3つの仕事だが、整備士として活動するとなれば資格にもよるがどの仕事にも精通していることが、望ましい条件といえるかもしれない。ただ最後の分解整備については指定された工場で行うものとなっているため、出来る人と出来ない人に別れる可能性はある。逆にしたいと思っても、経験が浅ければ行う機会に恵まれるのは相当先だと見なしていいかもしれない。自動車走行において一番重要な部分のエンジンを分解して、その後に組み立てることが出来なければ整備士として失格だ。

技術があれば確かにそれで仕事として成立するが、ただ故障した自動車を修理していけばいいと、そういう単純な問題ではない。いくら壊れたところを迅速かつ丁寧に修理することが出来ても、それで解決するわけではない。そもそもメンテナンスをしている車が自分のものだという前提はおそらく殆ど無い。業務を行っている車は基本的に他人の物、つまり持ち主には整備士が今どんなことをしているのか知る権利がある。何処が壊れてしまい、どうしてこうなってしまったのかという状況を簡潔に、端的にわかりやすく説明し、それに伴う問題点なども加味しながら今後同じようなトラブルに遭遇しないように、持ち主にアドバイスすることも整備士としての仕事だ。

工場で車のメンテンナンスを行えばそれだけでいい、というものではない。整備士も顧客あってこその仕事なので、そういう意味では接客をしながら自動車のメンテナンスを行っていかなければならない。

自動車整備士になるには